こんにちは(^_^)
アラフォーでオヤカタ(親の家の片付け)を始めたパピンです。
1階玄関脇の和室(現:父の寝室兼書斎)の収納部を少しずつ片付けています。
前回記事はコチラ↓

箱に入れられ整然と片付いているように見えますが、天井部の収納は非常に使いづらく、今はほぼデッドスペース。
前回はレシピBOXを整理しましたが、今回は違うBOXを手に取ってみました。
20年前の品!?友人の子供の絵が入った箱
実はこの箱、以前からとても気になっていたものの一つでした。
母の字で箱に貼られたラベルを見ると、「××ちゃんの絵」と書かれています。
この××ちゃん(仮にAちゃんとします)は母の昔からの友人の子供です。
中を見てみると、4〜5歳くらいの時期に描いたであろう絵や折り紙、手紙などが入っていました。
Aちゃんは既に20代半ばの女性に成長しています。
なぜ他所の子の子供時代の絵が我が家に保管されているのでしょうか??
Aちゃんの名前とパピン母の想い
Aちゃんのママは高齢出産でAちゃんを授かりました。
Aちゃんママに赤ちゃんが出来たことを、母がとても喜んでいたことは私の記憶にも残っています。
出産後のこと、Aちゃんママが赤ちゃんの名前を決めたと母に報告してきたある日。
とても複雑な表情をしながら私に話をしてくれました。
それは、死産だったパピン妹につける予定だった名前と同じ名前だったということでした。
Aちゃんママがその名前に決めたことは偶然だったと思います。
しかし母は、
「あの名前は戒名に使うことが多い名前だから辞めた方がいいと知人のお寺さんに言われたのだけど、私はその名前に決めてしまった。そのせいだとは言わないけれど、パピンの妹は早くに逝ってしまった。反対はしないけれど、Aちゃんママのことが心配。」
そう言っていた母の表情を今でもはっきりと覚えています。
そんな経緯もあり、母はAちゃんに対して亡くした実娘を重ねて見ていたところもあったように思います。
子供の成長が嬉しかったママとそれを見守っていた母
母の心配をよそに、Aちゃんはすくすくと成長していきます。
Aちゃんママも子供の成長を喜びながら、たびたびAちゃんを連れて我が家を訪ねてきてくれました。
Aちゃんが母のために描いてくれた絵を持ってくることがあったり、「こんな絵を描けるようになったの」とママが持ってくることもあったり…そうして少しずつ保管されていった「Aちゃんの絵」。
母は優しい気持ちで親子を見守っていました。
そして、Aちゃんからもらった絵を大切に保管し続けました。
時と共に消化していく想い
20数年がすぎ、Aちゃんは大人になりました。
絵が入った箱は母の手の届かない場所へと保管されるようになり、そこにAちゃんの絵があったことすらも記憶になくなっていた昨今。
もうそろそろいいんじゃないかな?
と、パピンが切り出したのはつい先日のこと。
「そうね、もういいわね」
と母。
処分しがたい品であっても、時間が解決してくれることもあります。
時と共に母の想いも少しずつ消化していったのでしょう。
実際に場所を取っていたのは、絵が入った箱でした。
でも、その空間を埋めていたのは母の優しさでした。
想いの詰まった小さな空間を少しずつ片付けて、開いて…
長年住んだ家を片付けるというのは、中々に労力のいる仕事です。
親が健在であれば尚のこと。
一気に済ませられればどんなにか楽だろうと思うこともしばしばですが、こうして少しずつ歩みを進めていくことがリバウンドや親との衝突を避ける術でもあるのかもしれないなぁと思うこの頃です。
本日もお読み下さり、ありがとうございました(ー人ー)