病院の入退院と施設をいったり来たりしている母に代わり、親のための終活をしています。
先日、寝具類が入っていた衣装ケースを整理していたところ、使用済みの過去の通帳がごっそりと出てきた我が家。
念の為ひとつひとつ中身をチェックしたところ、「解約」もしくは「繰越済み」になっていない通帳が出てきました。
残高は数千円程度でしたが、把握していない不要な口座があるのであれば解約をしたいと思い早速銀行で手続き。
本日の記事では「凍結された銀行口座」を解約した際に必要だったものや注意点をメインに記したいと思います。
過去10年以上取引がない口座は自動的に凍結されるので注意する
母が体調を崩す前から、両親名義の銀行口座の有無は既に把握していました。
ところが、先日部屋を片付けていた際に出てきた使用済み通帳の中に怪しいものが数点。
全て父名義の通帳でしたが、父に聞いたところ「知らない」とのこと。
元々お金の管理は全て母がやっていたので、母が父の名義で作った口座のようでした。
記帳されている最後の日付を見ると、一つを除いて10年以上前のものが3口座も。
父を連れて銀行にいったところ、やはり「10年以上お取引がない口座に関しては自動的に休眠口座(凍結)となります。」と行員さん。
そのまま解約手続きへと進みました。
我が家の不明口座は5つ
現在は振り込め詐欺などの影響もあり、特別な理由がない限り原則1銀行で作れる口座は1つです。
が、両親が口座開設を行っていた時代はそういった縛りがなかったようで、同じ銀行内でいくつも口座を作っていたのが我が家の現状でした。
わかりづらいので図にしたものがこちら↓

A銀行で利用中のK支店以外の不明口座は全て解約手続きをしました。
驚いたのが、B信金で解約をしようと思っていたのは本店1の分の口座のみだったのですが(通帳とキャッシュカードが残っていたのはその1口座だけだったため)、手続きの際に行員さんから「もう一つ口座があるようですが、そちらはどうされますか?」と聞かれて初めてB信金には2口座持っていた事実が判明したこと・・・!!(@0@)
B信金の二つ目の口座は通帳も残されておらず、全く把握していない口座でした。
口座開設時の書類を見せて頂いたところ、紛れもなく母の筆跡。
当の母は、以前からB信金に口座は無いと言い張っていたので、父も私も目が点になった出来事でした。(無いどころか二つも口座あるやん・・・)
凍結された口座の内容は支店では確認できない
上記の図の中で、A銀行のN支店の口座は普通口座ふたつ、貯蓄口座ひとつがありました。
通帳の数は二つだったので、N支店1と2に分けて記載していますが、N支店内の口座数としては合計3つです。
この内、N支店1の分の通帳が凍結状態になっていたのですが、今回手続きを行ったのはK支店の窓口。
支店からは「凍結された口座の情報は残高を含めて確認できない」ということでした。
本店への休眠口座解除申請を行ってはじめて内容がわかるとのこと。
今回はその凍結解除と解約を同時に行いました。
窓口で解約出来たN支店2の分の残高はその場で出金して頂けましたが、N支店1の方は凍結解除が出来次第(約2週間後)にK支店の口座へ振り込まれるとのこと。
通帳も銀行へお預けするため、それは後日郵送で返却されるということでした。
銀行と信金の手続きの違い
A銀行→解約時の印鑑は不要。身分証明書で本人確認ができればOK。
B信金→解約時の印鑑は必要。
A銀行→本人の代わりに同席している代理人(今回の場合は娘である私)が書類記入可能。
B信金→全ての書類が本人記入でなければならない。
銀行によってルールが違ったため、都度確認する必要があります。
解約手続きの際に持っていくべき物
上記のとおり、金融機関によってルールが若干違いますが、以下の物を用意していけば間違いなさそうです。
・口座の名義人本人
・口座の名義人の写真つき身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)
・口座開設時に使用した銀行印
・解約したい口座の通帳、キャッシュカード
・休眠口座の残高を振り込んでもらいたい口座の通帳(銀行名、口座番号がわかれば通帳を持っていかなくてもOKですが、現物があった方がより安心)
親が健康な時分に解約をした方が良い理由
今回は父名義の口座の解約だったため、本人を連れていくことができましたが、母のように入院などで体が自由にならないご両親を抱えているご家庭は親の銀行口座の解約がかなり難しくなるでしょう。
そのためにも、まずは両親が元気なうちに銀行口座の把握をしておくこと。
一緒に過去の通帳の整理をすること。
不要と判断される口座があれば解約をすることをおすすめします。
今回父と一緒に銀行に行って感じたのは、
・待ち時間長い(混み具合にもよりますが、1銀行で約1時間かかりました)待っていられるだけの体力が必要。
・マスク、アクリル板の仕切りごしで窓口の行員の声が聞こえづらい。耳が遠いお年寄りは困難。
・行員の話を聞いて理解できる認識力が必要(認知症がはじまりかけている場合などは困難)。
・署名ができる状態であること
親の意識がはっきりしていて、署名ができ、立ち歩きができる体力が残されている必要があります。
今回の口座整理で11口座あった両親名義の銀行口座を6つまで減らすことができました。
これ以上不明口座が出てこないことを願うばかりです。
ひっそり参加中↓ポチッと応援して頂けると励みになります♪