
終活っていつから始めますか??
こんにちは(^_^)
アラフォーでオヤカタ(親の家の片付け)を始めたパピンです。
先日、母の友人である80代女性(Iさん)が我が家に来られました。
久々に母とゆっくりお茶を飲みながら色々な話をされていましたが、「自分自身の人生を終える準備」について語られていたことがとても印象的でした。
私自身、人生の終え方について考えさせられたこともあったので、皆さんにもご紹介したいと思います。
Iさんが終活を始めたきっかけ
Iさんは70代の時に大病を患い、一命を取り留めたものの今も治療をされています。
一時は死を覚悟するほどの状況に身を置いたことで、身辺整理をきちんとしておきたいと思い、物の整理・処分を始めたのがきっかけだそうです。
後々お話を伺っていくと、話の端々に「自分が死んだ後は何も出来ないから」「息子たちが困るから」という言葉が何度も出てきました。
残された家族に迷惑をかけたくないという思いがIさんの終活の根元にあるようでした。
お墓の準備の仕方いろいろ
樹木葬
Iさんは、既にお墓の準備もしているとのこと。
私が感心したのは、元々持っている地元のお墓は墓じまいをして、遠方に住む息子さんの家の近くの霊園に樹木葬の契約をしたということでした。
樹木葬(じゅもくそう)は、墓石の代わりに樹木を墓標とする墓のこと。樹木墓地(じゅもくぼち)、樹林墓地(じゅりんぼち)とも呼ばれる。
Wikipediaー樹木葬
地元のお墓のデメリット
・傾斜のきつい斜面に建てられたお墓参りが年を追うごとに辛くなってきた。
・遠方に住む息子家族がお墓の管理を出来ない。
樹木葬を選んだメリット
・管理の手間が減る。
・息子家族の近くの霊園に契約することで、墓参りの手間がかからない。
Iさんが選んだ霊園は永代供養付樹木墓地。
使用期限もなく、遺骨が土に還る埋葬方法で納骨されます。
年間管理費もなく、生前予約が出来ることもポイントだったようです。
個別埋葬は一人39万円。
ご主人の分と2人分の予約を既に済ませたとのこと。

契約書は私が持っていても仕方がないから(死んでしまったら息子が自宅の中で探す手間がある)、契約と同時に息子に預けてきたの
と、とてもすっきり朗らかな表情でお話しされていました。
お見事!
としか言いようがありません。
私も自分が年を取った時には準備万端にして娘に胸を張りたい…。
献体
献体(けんたい)とは、亡くなった方の遺体を、医学の研究・発展のために提供することです。献体者となるには、亡くなる前から管理する団体へ登録をしておく必要があります。
参考:小さなお葬式
一方で、義両親も60代の若さで既に死後の身の振り方を決めています。
主人と結婚して間もない頃、献体の手続きを終えたという報告を受けました。
保証人は近くに住む実娘に頼んだため、長男である主人は特に何もせず事後報告のみ。
当初、義理両親は樹木葬を希望していたそうですが、後世に生きる人達の役に立ちたいと願い、献体の登録をしたようです。
登録した病院は、献体後に火葬も行ってくれるそう。
その際の家族立ち合いも可能という場所を選んだとのことでした。
合同合葬墓
合葬墓(がっそうはか)とは、複数の人の遺骨を同じ土中に埋葬するかたちのお墓のことです。合祀墓(ごうしはか)とも呼ばれます。埋葬地を共有するので、必然的に礼拝の対象となる石塔もひとつのものを共有します。
参考:お墓・霊園探しならライフドット
最近、私の住む町でも増えてきているのが合葬墓です。
お墓を継ぐ人がいない、身寄りがない、何らかの理由でお墓が建てられない人たちが増えてきている、費用が安く住む…などが主な理由でしょうか。
町が用意している合葬墓のスペースが、あと数年でいっぱいになるという記事を数ヶ月前に新聞で読みました。
今後このような形の埋葬はより増えていきそうです。
墓じまいの料金相場
さて、Iさんのように身辺整理をし、子供に迷惑をかけないために墓じまいをしたいと考えた場合、一体どれくらいのお金がかかるのでしょうか。
住んでいる自治体やお寺の事情により値段はピンキリのようですが、大体の相場は100〜150万円程度のようです。
・離檀料(お寺の檀家さんやめます料)5〜10万円
・墓を更地にして町へ返却 数十万円
・合同合葬墓に入る 20〜30万円
この程度で済めば安い方かもしれません。
実家の墓じまいをするのに数百万円かかったという知人の話も聞いたことがあります。
私の場合
祖父が建てたお墓は父の希望により、父の死後10年間は兄が墓守をすることになっています。
墓じまいのタイミングは兄に全てお任せ。(両親の介護、看取りは全て私が行ってきているのでそれくらいは兄にやってもらわないと・・・)
私と夫は、Iさんのような自然に返る形の葬られ方を望んでいます。具体的にはまだ決めていませんが、いずれ世話になるであろう娘にそのためのお金はちゃんと残しておきたい。
今回お話を伺ったIさんのように、残された家族に負担をかけないような人生の仕舞い支度をしたいと願っています。
終活…たとえアラフォーでも、早くから意識することに越したことはないですね。
本日もお読み下さり、ありがとうございました(ー人ー)