【その他】アップデートされない記憶と向き合う〜両親と共にゴミの分別方法を見直す

スポンサーリンク
片付けノウハウ

こんにちは(^_^)
アラフォーでオヤカタ(親の家の片付け)を始めたパピンです。

片付けには必要不可欠なゴミの分別。

親との同居が始まって3ヶ月目。
一緒に住んでみないとわからない事象というのは色々あるもので、その一つがゴミの捨て方でした。

実家のゴミ捨て担当はいつの頃からか父の仕事となり、母はゴミの分別に関しては父に任せきり。

当の父は几帳面な性格ということもあり、分別に関しては自治体のルールに則って捨てているようでした。

が、いざ一緒に住み始めてからしばらくたったある日のこと。
リサイクルの資源回収に出せるはずの缶類のゴミが不燃ゴミの袋に入れられているのを見つけたパピン。

あれ・・・・?
何かがおかしい。
ゴミの捨て方を巡り、父との正誤の争いがスタートした瞬間でした。

自治体のゴミ分別ルールを見直す

ゴミの分別ルールというのは、市区町村でかなり違いがあります。
引越しをするたびに、新しく住む町のルールを覚えるのは中々大変な作業。
また、長年住んでいる町でもルール改正が時折起こり、その度に今まで覚えていたやり方を覚え直す必要があります。

環境に配慮した生活を送っていくためには必要な作業。

パピン家も今回の引越しを機に分別ルールを覚え直すこととなりました。
そこで気付いたのが、先に述べた「資源ゴミが不燃ゴミとして捨てられている」という事象。

ゴミ担当の父に確認をしました。
すると思ってもみなかった回答が・・・

「アルミ缶以外の缶は全て不燃ゴミだと思っていた」

これは大変。
いつどこでそんなルールを覚えたのでしょうか。
ゴミ分別のルールブックを父と一緒に開くことにしました。
丁寧なイラスト解説を見ながら、耳が遠くなっている父に大きな声で説明します。

「アルミ缶以外の缶も全て資源回収の缶類に含まれるって書いてあるよ!!」

父は驚きながらも、ずっと間違って分別していたことを認め、ルールを理解したと頷きました。

高齢になるほど記憶をアップデートすることが難しい

やれやれ、なんとか間違いを正すことが出来ました・・・
自分の間違いを認めたがらない父の性格上、ゴミ分別に関して一言物申すのは少し気が引けていたパピン。
一緒にルールブックを確認出来たし、これで一安心。

と、胸を撫で下ろした数日後。
収集日まで一時置きしている物置の不燃ゴミ袋にまた缶を発見したのです。

あれ・・・???
なんで???

「おとーさん!また缶ゴミが不燃ゴミの袋に入ってたよ。この前缶類は全てリサイクル回収に出せるって確認したでしょ??」

早速父に一言。
が、当の本人は「ん?そうだったか??」と、首を傾げます。

どうやら、自分が缶を不燃ゴミの袋に入れたという記憶すらも無いのです。

習慣という壁がパピン実家のゴミ分別の前に立ちはだかりました。

・覚えたてのルールに記憶がアップデートされない。
・習慣で今までと同じように捨ててしまう。
・間違いが正されないまま捨て続ける。

缶類のゴミに関するこの一連のやり取りはこの後2〜3度繰り替えすこととなりました。

前向きに諦める

物置の不燃ゴミ袋に缶ゴミを発見した何度目かの後、ついにパピンが噴火して夫に愚痴をこぼしました。

「もう!何回言っても直らないの!!」

「パピンちゃん、それはもう諦めるしかないよ。新しいことを覚えるのがそもそも難しいんだから、間違いを見つけたら俺たちの手でそっとゴミを仕分けておこう。」

穏やかな夫ならではの発言。
すぐに腹を立てるパピンとは大違いです。

夫になだめられ、それもそうだなと思い直したパピン。
以降、ゴミ分別の間違いを見つけた時には静かに分別し直しています。

両親が若かった頃は、今ほど分別のルールは細かくありませんでした。
老いてから生活のルールがより難しくなっていくのは、時に辛いことかもしれません。
若い世代がクッションになり、暮らしの難しさを緩和していくことが両親との同居の良さでもあるのでしょう。

分別ルールを無視しているわけではないのに、出来ないことに対して父に腹を立ててしまった自分を恥じた瞬間でした。

聞かれた時は丁寧に〜一緒に学んでいく

パピンがゴミ分別に関してあれこれ細かく言いすぎたせいか、父は時折分別の仕方を確認するようになりました。

奇しくも、父自身の手でオヤカタ(この場合は生前整理)をすることになり、マイルールでゴミ出しをしていたところ、収集車に持って行ってもらえなかった(ルールの間違いを指摘された紙が貼られていた)経験をしたのがきっかけ。

「これはどうやって捨てたらいいんだ?」
「これとこれの違いはなんだ?」

と、前向きに分別に関心を持ってくれるようになりました。

私もまだ不慣れなため、一緒にルールブックを開いて確認をし、父と共に学んでいるところです。

オヤカタを始めて1年が過ぎました。
片付けた後に、「じゃぁ、後はまとめておいたゴミを出しておいてね」と親まかせにしていた1年前。
今は共に、分別や収集日の確認をする日々となりました。
終わりは見えずとも、共に歩んでいる充足感はあの頃よりもある感じがします。

本日もお読み下さり、ありがとうございました(ー人ー)

片付けノウハウ
スポンサーリンク